玄関を共有する二世帯住宅の場合、インターホンを一つにするか二つにするか、迷うことがあるかもしれません。中には「二つにするとお金がかかるから、無駄ではないか」という意見を持つ方もいることでしょう。
結論から言えば、ストレスを軽減するために、二つに分けることがおすすめです。例えば、インターホンが一つの場合、「子世帯がネットで購入した荷物を、親が代わりに受け取る」という状況が発生しがちになります。再配達を減らせるというメリットはあるものの、子世帯からすれば「届いた荷物を見られてしまった」という気まずさを生むかもしれませんし、親世帯は「毎日、受け取りの手間がかかって面倒だ」とストレスに感じてしまうかもしれません。生活時間帯が大幅にずれている場合は、就寝中にインターホンで起こされてしまうという可能性もありますので、分けていた方が余計なストレスがかからないと考えられるのです。
インターホンを分けることになった場合、合わせて表札名についてもよく検討した方が良いでしょう。例えば、上下分離の世帯であるからといって「1F」「2F」とだけ記したのでは、どちらを押せば良いのか来訪者は戸惑うことになります。また、親子世帯が同じ苗字の場合、名前の表記がなければ区別することができません。どれが良いかとするかを一概に言うことは難しいのですが、一度は「フルネームの表札」にするかどうか検討することをおすすめします。
ただ、表札に明記していない子ども宛の荷物などが届けられた際、どちらのインターホンが鳴るか分かりません。この場合は、荷物の宛名は基本的に表札名にするといった工夫で対応すると良いでしょう。